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バイオミメティクス_ハチ

■バイオミメティクス

 みなさんこんにちは。今回は「バイオミメティクス」の内容で、昆虫の偏光コンパスという能力に関する内容をお届けします。

 

■ハチの偏光コンパス(1)

 今年の4月は例年より寒い日もありますが、ルケオの玄関の花も咲き、春らしい装いとなりました。
ハチなどの昆虫にも寄ってもらえそうです。

 

 ハチは餌場の方角を覚えるために天空の偏光の強さ(偏光度)を頼りにするようです。この内容に関する大変興味深い論文がありましたので、紹介させていただきます。

太陽から地球に降り注ぐ光は、大気中に含まれる分子にぶつかって散乱し、散乱光はレイリー散乱の法則に従って部分的に偏光し、天空には偏光のパターンが作り出されます。偏光の向き(この分野ではe-ベクトルと呼ばれている。)の振動方向は太陽を中心とした同心円を形成し、偏光の強さである偏光度は太陽から離れるにしたがって強くなり、散乱角が90°を超えるとまた弱くなる。よって、偏光パターンは太陽の位置によって時々刻々と変化するようです(図1 A−C)。この情報を頼りに餌場や巣の場所にたどり着けるようです。また、餌場の方角を仲間のハチに伝え合う際は「ダンス」の仕方の違いで伝えるそうですから面白いですね。

図1. 天空の偏光パターン

線の方向:e-ベクトル方向、線の太さ:偏光度 A:太陽高度6°、B:太陽高度24°、C:太陽高度53°

 

 ハチのように偏光状態を簡単に捉えるセンサーをご検討の際は、お気軽に申しつけください。ルケオは様々な光学ユニットの開発実績があります。

 

光学ユニット設計製造

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問い合わせ先:https://www.luceo.co.jp/contact/

 

■参考文献

(1) 佐倉 緑:昆虫の偏光コンパスの神経機構, 比較生理生化学, Vol. 32, No. 4, (2015)

以上

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